ご挨拶
皆様こんにちは。狂言共同社の代表を務める井上菊次郎でございます。
私ども狂言共同社は、かつて尾張・徳川藩のお抱えであった和泉流山脇派の狂言を、現代へ継承している狂言師の団体で、名古屋を本拠地としながら、全国各地の能舞台で活動いたしております。
『狂言共同社』は、明治維新で混乱した名古屋狂言界の、衰退を憂慮した当地の狂言愛好者達が、狂言の継承と発展を目的として、1891年(明治24)に創立したものです。その中には私の曽祖父・初世井上菊次郎の顔もありました。
以来今日まで、名古屋の能楽界において、狂言方(きょうげんかた)としての役目を果たして参りました。
現在は、(公社)能楽協会の和泉流狂言方として、私をはじめ8名の会員を有し、名古屋能楽堂や豊田市能楽堂などの地元能楽堂で活動するほか、関東・関西など各地の舞台にも出演しております。
このホームページを通じて、我が国の大切な古典芸能である「能・狂言」へのご関心が高まり、また狂言共同社の活動に対して、ご理解を深めていただく事ができましたらば幸いです。
またこれを契機として、狂言鑑賞に舞台へ足をお運びくだされば、なお一層幸いでございます。
ご来場を心よりお待ち申し上げます。
2009年3月吉日