2023年10月18日 / 最終更新日 : 2023年10月19日 ta6kajya さ行 末廣かり(すえひろがり) 目出度い正月の折柄、果報者(主人)は親類たちを招待して料理を振舞い、また土産には《末廣がり》を進呈しようと考え、太郎冠者(召使い)を呼び出し都へ出掛けて買い求めてくるように命じます。この末廣がりの正体を知らない太郎冠者は […]
2023年7月4日 / 最終更新日 : 2023年7月4日 ta6kajya さ行 宗 論(しゅうろん) 身延帰りの法華僧が街道で同じ僧態の男に声をかけ、道連れとなりました。ところが宗旨を聞けば犬猿の仲の善光寺帰りの浄土僧です。互いに相手に宗旨変えを迫り、同宿した宿では法華僧の説く「五十転々随喜の功徳(ゴジユウテンデンズイキ […]
2021年3月27日 / 最終更新日 : 2023年6月6日 ta6kajya さ行 三人夫(さんにんぷ) 年貢を納めに都へと向かう淡路・尾張・美濃の百姓が、道中偶々出逢って同行の運びとなります。一年を締めくくる年貢納めを無事に務めた三人は、奏者からそれぞれの国の名を織り込んだ和歌の共作を所望されて・・・。 天下泰平・五穀豊穣 […]
2020年7月27日 / 最終更新日 : 2023年6月6日 ta6kajya さ行 節 分(せつぶん) ある節分の夜、夫の留守を預かる美しい女のもとへ、蓬莱の島に住む鬼がやって来ます。撒かれる豆を拾い喰べに遙々訪れた鬼ですが、女を見て一目惚れ。蓬莱の島で流行る小唄を謡いつ舞いつ求愛し、何かと女の歓心を得ようと試みますが・・ […]
2020年7月27日 / 最終更新日 : 2023年6月6日 ta6kajya さ行 舎 弟(しゃてい) いつも兄から『舎弟、舎弟』と呼ばれている弟は、その言葉の意味を知りません。そこで近所の物知りな知人にこの事を尋ねると、知人は悪戯心から「舎弟とは盗人の事なのだ」と嘘を吹き込まれます。盗人扱いされていたと真に受けた弟は、憤 […]
2018年9月14日 / 最終更新日 : 2021年3月27日 さ行 磁 石(じしゃく) 遠江國見附の国府(こう)〔静岡県磐田市界隈〕の者と名乗る男が、京の都へ奉公の旅に出ます。道中、熱田の森や琵琶湖を経由して近江大津の松本へ差し掛かると、賑やかに市が開かれています。商店を見物して歩いているところへ、都の素っ […]
2018年9月14日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 さ行 止動方角(しどうほうがく) 茶競べに出掛ける予定の主人は、太郎冠者(召使)に伯父のところへ行って、茶道具をはじめ太刀や馬など、あれこれと借りて来るよう命じます。 已む無く訪ねた太郎冠者に、伯父は所望の数々を貸し与えますが、中でも所有の馬には悪い癖が […]
2014年9月16日 / 最終更新日 : 2018年8月8日 ta6kajya さ行 秀句傘(しゅうくがらかさ) 秀句とは機知に富んだ秀逸な句(洒落句)の事で、室町時代に流行していました。この流行に乗り遅れまいと考えた大名は、秀句を教わりたいと思い付き男(板東方ノ者)を雇います。この男は以前傘張りの仕事をしていたと云い、傘にまつわる […]
2014年9月16日 / 最終更新日 : 2018年8月8日 ta6kajya さ行 三本柱(さんぼんのはしら) 果報者は三人の召使いを呼出し、普請(自宅の新築)のためあらかじめ用意しておいた木を、山から運んで下ろすよう命じます。ただしそれには条件があって、「三本の柱を、三人の者が、二本ずつ持って戻る」という事です。山に到着した召使 […]
2013年10月7日 / 最終更新日 : 2018年8月8日 ta6kajya さ行 三人長者(さんにんちょうじゃ) 都へ上京し、上頭(うえとう=在京の荘園領主)から長者号を拝領した河内のせせなげ長者・大和の市森長者・近江の蒲生長者は、帰路道すがら出会います。互いに長者号の謂われを語り合い、こうして三人が出会うことは天下泰平の証だからと […]