三本柱(さんぼんのはしら)

登場人物
果報者・太郎冠者・次郎冠者・三郎冠者
上演時間
約25分

果報者は三人の召使いを呼出し、普請(自宅の新築)のためあらかじめ用意しておいた木を、山から運んで下ろすよう命じます。ただしそれには条件があって、「三本の柱を、三人の者が、二本ずつ持って戻る」という事です。山に到着した召使い達は、この難問を試行錯誤しながら解いていき・・・。

 
狂言では召使い(太郎冠者など)が登場する場合、任務が失敗に終わる演目が多いものですが、本曲では召使いの数学的知識や任務遂行の実直さなど、主に対する忠誠心が伺えます。
また新築を扱った目出度い演目ゆえ、舞台披き(杮落し)などに起用される事も多く、名古屋能楽堂の開館や本丸御殿起工式典でも上演されています。