八幡前(やはたのまえ)

登場人物
男・舅・太郎冠者・教え手
上演時間
約35分

八幡山下に住む有徳人が一人娘に聟を取ろうと考え、一芸に秀でた者を募集すると高札(=掲示板)を揚げます。それを見た男は立候補しようと思い付くも自身無芸なので、日ごろ世話になっている知人のもとを訪ねて教えを乞います。すると弓の名手だと名乗って鳥を射る真似ごとをせよ、ただしどうせ当たるはずもなく射損じた時の言い訳に、一首の秀歌(=洒落歌)を詠んで歌道の達人だと思われよ、と伝授されますが・・・。

 
聟を公募するという演目は、ほかに「鞍馬聟」「賽の目」などでも登場する一つのテーマです。晩婚世相の今時を反映するかのような、まさに狂言版『婚活』と云えるでしょう。