2018年9月14日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 あ行 鬼継子(おにのままこ) 夫と死別した女は、忘れ形見の幼子を抱いて実家へと帰郷します。道中夕暮れ人通り少ない路へ差し掛かると、運悪くその臭いを嗅ぎつけた鬼と遭遇します。 鬼は偶然襲った女が地獄でも評判の妻と知り、夫の死後の現状を伝えつつ女に好意を […]
2018年9月14日 / 最終更新日 : 2020年10月6日 あ行 内沙汰(うちさた) 伊勢講の成就に伴い、伊勢参拝に夫婦連れで出掛けると妻に告げた右近(おこ)ですが、妻は講中仲間の左近(さこ)の手前、乗り物がなければ嫌だと聞き入れません。そこで右近は牛に乗って行こうと提案し、以前左近の所有する牛が田の作物 […]
2018年9月14日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 あ行 今 参(いままいり) 召使いを一人しか持たない大名。新しい使用人(新参の者)を抱えよう思い立ち、太郎冠者を海道へ遣いに出します。太郎冠者は偶々通りかかった男に声を掛け、連れて帰る事に。帰路道中、大名の御眼鏡に適うには、大名の前で秀句(洒落句・ […]
2018年9月14日 / 最終更新日 : 2023年2月23日 ta6kajya あ行 朝比奈(あさひな) 人間が利口になって仏教に帰依したため、皆が極楽へ往ってしまうので、 地獄は飢饉の非常事態。そこで地獄の主(閻魔王)は自ら六道の辻まで 出向いて、罪人(亡者)を引き入れようと待ち受けていると、そこへ一人の 武者が通り掛かり […]
2018年9月11日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 あ行 夷大黒(えびすだいこく) 河内國交野に住む男が、不遇もあって比叡山の大黒天と西宮神社の夷三郎を参詣し豊かに暮らせるようにと祈誓を掛け、両神が我が家を訪ねてくれるように勧請します。家に注連縄を張って待ち受けている処へ夷・大黒の両神が現れ、自ら各々の […]
2013年10月7日 / 最終更新日 : 2018年8月13日 ta6kajya あ行 入間川(いるまがわ) 長らく在京していた大名は召使い(太郎冠者)を伴って故郷へ帰る途中、大きな川に行き当ります。通りかかった男(入間の何某)に川の名と渡り瀬を問うと、男は「この川は入間川で、川底は深いから浅瀬はない。」と答えます。すると大名は […]
2013年4月6日 / 最終更新日 : 2021年3月27日 あ行 伊文字(いもじ) 未だ定まる妻を持たない主人は、神仏に縋って妻を授かろうと思い立ち、召使い(太郎冠者)を伴って清水の観世音を参詣します。「西門に立つ女こそ似合いの妻である」とのご霊夢を受け、さっそく西門へ行くと確かに女が佇んでいます。女の住まいを尋ねると、女は和歌で返答しますが、歌の句に詠まれた「い」の字の付いた国や里の名が思い出せずに・・・。
2013年1月8日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 あ行 鬼 瓦(おにがわら) 訴訟の件があって、長らく都に滞在していた大名。漸く落着し目出度く帰国の運びとなります。このように無事帰国できるのは、日ごろ信仰する因幡堂薬師如来のご加護のおかげと、召使いの太郎冠者を連れて御礼に参上します。国元にもこれに […]
2013年1月8日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 あ行 伯母ケ酒(おばがさけ) 伯母が酒屋を営んでいる酒好きの甥。度々伯母のもとへ行き酒をせがみますが、中々呑ませてもらえません。今日もまた訪れ、色々と口上手に伯母の酒の出来を褒めあげて酒にありつこうとするも、まだ売り初めをしていないので只酒を振舞う訳 […]
2013年1月8日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 あ行 靭 猿(うつぼざる) 大名は召使い(太郎冠者)を伴って狩に出掛けます。道中小猿を連れた猿曳きに出会い、猿皮を靭の装飾にしたいので猿を貸せと命じます。猿曳きが断ると弓矢で威嚇し無理やり承諾させますが、小猿の幼な気な姿を見た大名は哀れに感じて・・ […]