今 参(いままいり)
召使いを一人しか持たない大名。新しい使用人(新参の者)を抱えよう思い立ち、太郎冠者を海道へ遣いに出します。太郎冠者は偶々通りかかった男に声を掛け、連れて帰る事に。帰路道中、大名の御眼鏡に適うには、大名の前で秀句(洒落句・なぞかけ)を唱えて披露すると良いと智恵を授けますが・・・。
大名が新参者を召し抱えようとする演目は、「蚊相撲」「文相撲」など相撲物の類曲が多い中、本作は一連の秀句がテーマとなっています。また題名「今参」とは、新しく出仕した者(新参者)という意味を持ちます。