仁 王(におう)

登場人物
博奕男・何某・参詣人(不定)
上演時間
約25分

例の手慰み(=博奕)で財産を散々に失った男は、知合いのもとを訪ね今後の生活について相談します。知人の提案は、上野に霊験あらたな仁王が降臨したと流布して、自ら仁王に成り澄まし、参詣人から供物を手に入れたらどうだと悪知恵を与えます。名案と察した男は、早速仁王の姿に身を替えて・・・。

いつの世も変わらぬ流言と詐欺を描いた代表曲であり、身動き一つせずに仁王を熱演する男と、それとは知らず思い思いの願掛けをする参詣人が見どころです。流儀流派によって登場人物や設定など、演出に異なる特徴を持っています。