花 争(はなあらそい)

登場人物
主人・召使い
上演時間
約15分

春の折柄、主人は花見見物に出掛けようと召使い(太郎冠者)を誘います。ところが召使いは、桜を見に行くのならば「花見」ではなく「桜見」と云うべきと、古歌を引き合いに例えを挙げます。主人も譲らず例えを挙げて、「花」か「桜」での論争となり・・・。

言葉を巡った論拠を挙げていく演目は狂言にいくつか存在しており、ほかに「お冷し」「舟ふな」「鶏流」などがあります。