蚊相撲(かずもう)

登場人物
大名・召使い・蚊ノ精
上演時間
約30分

召使いを一人しか持たない大名。新参の者を召し抱えよう思い立ち、太郎冠者を遣いに出します。太郎冠者は街道で相応しい男(蚊ノ精)に声を掛け、連れて帰り目通りをさせると、この男は相撲を得意とすると聞いて大名は大喜び。早速その腕前を確かめようと試みますが・・・。

大名と新参者が相撲を取るという演目は、ほかにも「鼻取相撲」「文相撲」など類曲が多く、中でもこの「蚊相撲」がその代表曲と云えるでしょう。さらに流儀・流派によって、相撲の勝敗や取組方法(戦術)にそれぞれ異なる演出が伝承されているのも、また本曲の特徴と云えます。

蚊ノ精に使用される面は、口先の尖った「空吹面」(うそふきめん)と云い、基は口笛を吹く姿を模していますが、火男(ひょっとこ)にも似た型をしています。