杭か人か(くいかひとか)

登場人物
主人・太郎冠者
上演時間
約15分

実は臆病者でありながら、日ごろから空威張り強がりを云う召使(太郎冠者)。主人は知りつつもその真価を確かめようと、召使に留守番・夜回りを命じて出掛けるふりをし、物陰から様子を伺っていると・・・。

護衛の武器に頼るなど、自分の弱い部分を隠して外見だけは威勢を張る召使の振舞いは、我々もが持ち合わせる人間の内面をよく表した作品と云えるでしょう。演者の感情表現・喜怒哀楽の使い分けが見どころとなっています。