2014年9月16日 / 最終更新日 : 2020年10月6日 か行 雁鴈金(がんかりがね) 毎年の慣習で、上頭(うえとう=在京の荘園領主)へ貢物の《初ガン》を捧げに向かう和泉と摂津の百姓が、道中偶々出合い同行の運びとなります。貢物を差し出す際に、同じ鳥の名を異なった呼び名で取り次ぎの役人(奏者)へ渡そうとするの […]
2014年5月21日 / 最終更新日 : 2018年8月8日 ta6kajya か行 口真似(くちまね) 知人から樽酒を貰った主人は、気心知れた者と盃を交わしたいので相応な人を誘って来いと召使(太郎冠者)に命じます。誰に声を掛ければ良いのか困った召使ですが、彼の思い浮かんだ人物は、実は大の酔狂人で・・・。
2013年10月7日 / 最終更新日 : 2018年8月8日 ta6kajya か行 懐中聟(かいちゅうむこ) 舅の家へ聟入りに出掛ける事となった聟は、その作法が不心得と感じて知人に教えを乞います。知人は聟に対して、舅の家で出された物をすべて懐に収めるのが、今時の流行り(=当世様)だと偽りを答えて揄います。正直者の聟は騙されたとも […]
2013年1月7日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 か行 腰 祈(こしいのり) 永年の修行を済ませ帰郷した山伏は、久々に祖父(おおじ)のもとを訪ねます。すっかり腰の曲がった祖父を見て、山伏は修行の成果とばかりに、祈祷で腰を元に戻そうと試みますが、祈りが効き過ぎて・・・。
2013年1月7日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 か行 柑 子(こうじ) 前夜の宴会に主人のお供をした召使い(太郎冠者)、その時主人から預かった土産「三つ成りの柑子」を持ってくるように云われますが、すでに内緒で食べ尽くしています。困った召使いはあれこれと言い訳をはじめ、果ては平家物語に登場する […]
2013年1月7日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 か行 栗 焼(くりやき) 主人から、貰い物の栗40個を焼き栗にするよう命じられた召使いは、早速囲炉裏端で焼き始めますが、その香ばしい匂いに誘われて一つ二つとつまみ喰い・・・。
2013年1月7日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 か行 茸 (くさびら) 屋敷の庭に茸が生えて困っている男。抜いても抜いても、翌日にはまた生えてくる始末です。男は山伏のもとを訪ね、茸封じの祈祷を頼みます。引き受けた山伏は屋敷へ出向き、さっそく祈祷を始めるのですが・・・。
2013年1月7日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 か行 鎌 腹(かまばら) 山仕事を生業にする男(太郎)は、日ごろから働きが悪く怠け癖が抜けません。今日も妻から「早く山へ仕事に行け」と、棒や鎌を振り上げられては追い立てられるところを、仲裁人が見つけて止めに入ります。太郎は仲裁人の手前、思わず「こ […]
2013年1月7日 / 最終更新日 : 2020年7月27日 か行 鐘の音(かねのね) 主人は召使い(=太郎冠者)に、鎌倉へ行って「かねのね」を聞いて来い、と云い付け使いに出します。召使いは円覚寺・極楽寺など鎌倉の寺々を巡り、「鐘の音」を聞き比べて報告しますが、主人は褒めるどころか怒りだし、その訳を尋ねてみ […]
2013年1月7日 / 最終更新日 : 2022年5月23日 ta6kajya か行 蟹山伏(かにやまぶし) 修験道の聖地、大峯・葛城山(奈良県界隈)での修行を終えた山伏が従者の強力(ごうりき)を伴って、故郷出羽ノ国羽黒山(山形県)への帰路に着きます。道中、山道を進むと俄かに空模様怪しく地鳴り轟き響く中、突然眼前に得体の知れぬ化 […]