竹生島参(ちくぶしままいり)
召使い(=太郎冠者)が無断で旅に出かけていたと知った主人は、懲らしめのため自宅を訪ねますが、信心深く竹生島(琵琶湖北東に浮かぶ島・都久夫須麻神社)へ参拝していたと知り、許して道中の土産話を求めます。召使いは秀句(ダジャレ)を織り交ぜて、主人の機嫌を直そうと努めますが・・・。
竹生嶋や伊勢参詣をする当時の人々の信仰心が表れている作品です。また劇中セリフに登場する『くちなわ』とは蛇のこと。「朽ちた縄」に似ていることから。
流儀・流派により、「竹生嶋参」「竹生島詣」と、タイトル表記が異なりします。