鐘の音(かねのね)

登場人物
召使い・主人
上演時間
約25分

主人は召使い(=太郎冠者)に、鎌倉へ行って「かねのね」を聞いて来い、と云い付け使いに出します。召使いは円覚寺・極楽寺など鎌倉の寺々を巡り、「鐘の音」を聞き比べて報告しますが、主人は褒めるどころか怒りだし、その訳を尋ねてみると・・・。

『かねのね』の真意を聞き誤った言葉違いの演目ですが、鐘を突いては聞きまわる召使いの独演は、その情景をも浮かびそうな一人芸で見ものです。

また流儀・流派によって、聞きまわる寺や順序・音の良し悪しに異なった演出があります。