二世 井上松次郎(靖浩)

二世 井上松次郎(いのうえ まつじろう)

本名/靖浩

共同社設立時より唯一代々継続する、井上菊次郎家の五代目にあたる。

父・四世菊次郎(祐一)とともに大学までは横浜に居住、当時は主に東京での舞台公演を通して修業、経験を重ねてきた。

東京藝術大学音楽学部卒業で能楽(狂言)を専攻。 在学中は野村萬・野村万作両師の指導も受けた。

卒業後、佐藤融・野村小三郎(現又三郎)とともに「狂言なのり座」を結成。共同社の若手とは「ナディア狂言」を主宰するなど、次代を担う中堅狂言師として大いに期待されている。
また長男蒼大・長女真珠乃も舞台を踏むなど、後進の指導・育成も務める。

平成25年正月より、祖父の名跡「松次郎」と改名して舞台活動し、平成26年には文化庁より重要無形文化財保持者認定を受ける(同時に日本能楽会会員)。
平成29年6月に豊田市文化奨励賞を、翌年にとよしん育英財団教育文化奨励賞を相次いで受賞。令和5年3月には愛知県芸術文化選奨 文化新人賞受賞の栄誉も受けた。

現在、(公社)能楽協会名古屋支部副支部長。和泉流職分会代表幹事。名古屋能楽堂事業検討委員。愛知芸術文化協会理事 に着任。

金城学院大学 文学部〔日本文化実習/教職音楽課程「邦楽」  /および留学生講義〕非常勤講師。名進研小学校〔伝統文化〕講師。

【生年月日】1971年(昭和46) 11月  1日
【続柄】四世井上菊次郎長男
【師事】祖父・父
【初舞台】「いろは」(1979年)
【披き】奈須與市語、三番叟、翁付面箱、千歳、釣狐、金岡、花子(2007年10月)
【受賞】第10回名古屋青年会議所TARG賞文化部門賞
    名古屋市民芸術祭審査員特別賞(2000年)
    平成29年度 豊田市文化奨励賞(2017年)
    平成30年度 とよしん育英財団〔豊田信用金庫〕
           教育文化奨励賞(2018年)

    令和4年度 愛知県芸術文化選奨 文化新人賞(2023年)

【会員】(公社)能楽協会、(一社)日本能楽会、愛知芸術文化協会(ANET) 、CBCクラブ会友
【座右の銘】日々をこなし、日々を生きる
【役職】2010年4月~ 能楽協会名古屋支部 常議員。
    2014年4月~  同支部 副支部長。
    2011年4月~ 和泉流職分会 幹事。
    2019年4月~  同   代表幹事。
      同    名古屋能楽堂 事業検討委員。

    2023年4月~ 愛知芸術文化協会(ANET) 理事。

二世 井上松次郎(靖浩)

井上 靖浩(右)  狂言「首引」

井上 靖浩(右) 
狂言「首引」

井上松次郎(左)
狂言「二人袴」