水掛聟(みずかけむこ)

登場人物
聟・舅・娘
上演時間
約20分
水田を見回りにやって来た舅は、自分の田に水がないことに驚きます。よくよく見れば、隣どおしに田を持つ娘聟が、畦を切って自分の田へ水を引き入れている様子。見兼ねた舅は聟を待ち伏せて意見をしますが、忠告はやがて口論となり互いに身勝手な持論を展開。そこへ騒ぎを聞きつけ仲裁にやってきた娘までも巻き込んで・・・。

農耕民族である我々の思い(身勝手さ)がよく表現されている作品で、『我田引水』や『水掛論』の語源と教訓が盛り込まれた作品となっています。
公演形態によっては、聟をシテ(主役扱い)にする場合と、舅をシテにする場合とがあります。